2006年06月17日

またまた彌太の詩・・・

  桜     岡本彌太
 

おたつしやでゐて下さい
 
そんな風にしか云へないことばが
さくらの花のちるみちの
親しい人たちと私との間にあつた
そのことばに
ありあまる人の世の大きな夕日や涙がわいてきた
 
私は
いまその日の深閑と照るさくらの花のちる岐路に立つてゐる
 
おたつしやでゐて下さい
私はその路端のさくらの花に話しかける 0c07dac9.jpg

さくらは
日の光に美しくそよいでゐる



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※もう少々季節がずれましたけど、
彌太の詩でボクが一番好きなものを
一つ挙げておきましょうね。

この作品は詩集「瀧」の中にあります。
人と人の出会いと別れを、
こんなにあたたかく表現した詩を、
ボクは他に知りません。

ボクがこの世を旅立つ時には、
今まで出会ったすべての人々に
《おたつしゃでゐて下さい》って言って
別れていきたいなと思ってます。


at 23:31│Comments(0)TrackBack(0)この記事をクリップ!言葉のImagination(好きな詩) 

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